この記事では、ドメイン知識 とは何か、その設定方法、そして AI Agent を効果的に機能させる上でなぜ重要なのかを解説します。
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ドメイン知識を設定する
ステップ 1: ドメイン知識へのアクセス
ドメイン知識を設定するには:
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対話AI に移動します。
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既存の AI Agent を選択するか、新しく作成します。
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最初に表示される画面がドメイン知識です。ここには Personality、Company、Services、Other のセクションがあり、必要に応じて名前を変更できます。
ステップ 2: AI Agent の personality を定義する
Personality セクションでは、AI Agent が誰で、どの company を代表し、どのようなトーンで会話するかを記述します。
例:
あなたは AI Agent Anna です。Acme Inc. のサポート担当として働いています。お客様を助けるのが好きで、Acme Inc. の製品に関する質問にはすべてお答えします。あなたは親切で、フレンドリーで、人に関心を持っています。会話はカジュアルですが、常にビジネスライクな対応を心がけます。
ヒント: 指示文には「私は〜です」または「あなたは〜です」という形式を使い、一貫して適用してください。
また、AI Agent に制限を与えることも推奨されます。例えば:
AI Agent Anna として、Acme Inc. とその製品についてはすべて把握していますが、それ以外の話題には答えません。
このように personality を company に合わせて調整 することで、ユーザーとのやり取りに大きな影響を与えられます。フレンドリーな口調か、よりビジネスライクかによって、ユーザー体験は大きく変わります。
ステップ 3: company 情報を追加する
Company セクションには、組織に関する一般情報を記載します。多くの場合、自社ウェブサイトの「会社概要」ページを参考にできます。
例:
私たちは Acme Inc. です。高品質な家具とインテリア装飾を提供しています。スタイルと品質にこだわり、幅広い品揃えであらゆる好みや予算に応えます。クラシックからモダンまで、すべての製品は丁寧に作られています。私たちは 持続可能性と倫理的な事業運営 を重視し、家具が長く愛用できるようにしています。直感的に使えるウェブサイトと、いつでもサポートするカスタマーサービスチームをご用意しています。
ステップ 4: services と other 情報を追加する
ここには製品や services に関する情報、営業時間、住所、連絡先 などの運営上の詳細を追加できます。
推奨:最低限 Personality と Company セクションを埋めてください。Services と Other は柔軟に使えます。例えば:
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特定の状況で AI Agent が必ず取るべき対応の指示
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リンクをどのように伝えるべきかのルール
言語認識の仕組み
AI Agent は自動的に正しい 言語 を選択します。順序は以下の通りです:
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高確度: プロンプトと言語設定が一致する場合 → 常にその言語を使用。
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例:フランス語のプロンプト + フランス語に設定された Agent → 会話はフランス語。
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低確度: 言語が不明確な場合 → 同じ会話内で以前に使われた言語を使用(利用可能なら)。
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検出不可: 言語を特定できない場合 → ドメイン知識で設定されたデフォルト言語に戻る。
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ドメイン知識なし: まったく設定がない場合 → AI Agent が自動で推定し、通常は英語を使用。
ヒント: 常にターゲットの言語でプロンプトと指示を書くことで、一貫した結果を得られます。
ドメイン知識のテストと調整
設定後は以下を行いましょう:
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Interactive tester を使い、AI Agent がアイデンティティ、company、無関係なトピックにどう応答するか確認する。
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異なる personality 設定を試し、ユーザーとのやり取りがどう変わるか観察する。